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コラム

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事務局便り<No.17> 第11回シンポジウムは盛会裏に終了しました。

2019年11月9日

事務局

 第11回シンポジウムは127名(過去最高です!)の大変多くの皆様に参加頂き盛会裏に終えることができました。皆様のご参加・ご協力に深く感謝申しあげます。
 中村理事長からは当協会の役割や活動(見学会、出版活動など)の紹介、また、2021年10月に日本(横浜)で開催される光ファイバセンシング国際会議(OFS-28)の案内がありました。
 基調講演「中国における光ファイバセンサの技術発展と産業応用」(上海交通大学 何教授)では、①中国におけるインフラ建設と整備(高速鉄道、都市軌道交通、長距離石油天然ガスパイプライン、道路(高速道路を含む)、道路橋梁など)を反映して光ファイバセンサへの期待も高く、研究開発・ビジネスが活発にすすめられていること②中国や上海交通大学での最新の研究成果(FBGアレイ、光ファイバ分布型音響センサ(DAS))③今後の展望(クラウド上の知能化センシングなど)について紹介がありました。フォトニクス関連学会誌に過去数年間発表された光ファイバセンサに関連する論文総数の半分以上は中国の研究機関からの投稿で占められているとのことで、中国における光ファイバセンサに関する研究開発と産業応用の急速な発展を感じ取ることができました。
 特別講演「コンクリート構造物の維持管理とモニタリング」(長岡技術科学大学 丸山名誉教授)では、古代ローマ帝国時代のコンクリートや小樽港の防波堤に用いられたコンクリートに関する研究、北陸地方の沿岸にあるコンクリート構造物の劣化などをもとに、コンクリートの耐久性および耐久性を損なう要因が紹介されました。さらに、塩害を受けたPC桁を例に、耐荷力の評価方法に関する数値解析技術の現状、鋼材の腐食進行にともなう耐荷力の経時劣化の評価方法等について言及され、維持管理の要点として、①性能の明示(耐荷性能、第三者影響)②2段階対応(日常点検・診断→精密検査)③精密検査後の補修・補強工法選定・実施→有効性確認のための追跡調査をあげられました。
 「デモ機並びに実用センサ見学・体感コーナー」におけるデモ機展示・パネル展示には10社が展示を行い、多くの皆様が熱心に各展示ブースでの説明に耳を傾けていました。
 企業からの成果発表「FBG ロングセンサによる構造物のモニタリング事例」((株)KSK)では、気仙沼大島大橋および千歳川大橋におけるモニタリング例の紹介が行われました。「Technical Solutions for “Harsh Environment” and Sensing Applications」(Fiber Logix Intl Limited(代理店 (株)ハイテック))では、スマートセンシングを目指したDAS技術やその応用さらにはスペシャルティ光ファイバの紹介がありました。
 また、最後に、当協会アドバイザリボードでもある保立教授(豊田工大・学長)から、安全・安心を守るための光ファイバセンサ技術の研究開発・ビジネス進展のために業界内で知恵を出し合いながら進めることの必要性などのコメントを頂きました。
 シンポジウム終了後の技術交流会(名刺交換会)には56名の参加を頂き、新技術・ビジネスに関する情報交換など大いに盛り上がりました。
 来年も、皆様に興味を持っていただけるようなシンポジウムを企画しますのでご期待ください。
                                                                                                (事務局長)

 上海交通大学 何教授  長岡技術科学大学 丸山名誉教授 

   基調講演(上海交通大学 何教授)      特別講演(長岡技術科学大学 丸山名誉教授)

会場の様子   会場の様子

                                     会場の様子

デモ機並びに実用センサ見学・体感コーナー デモ機並びに実用センサ見学・体感コーナー

           デモ機ならびに実用センサ見学・体験コーナー

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