施工保守編<その2>
19_鋼構造物ではどのように取付けますか
鉄骨橋梁、石油プラント、鉄塔などの鋼構造物を光ファイバセンサで計測することが出来ます。良く知られたところでは、光ファイバの曲げ損失を利用したセンサでパリのエッフェル塔の歪計測があります。わが国でも橋梁などでFBGセンサによる計測が行われています。
FBGセンサ取付状況
保護カバーを外した状態(充填剤の充填前)
図1 タンクなどへのFBGセンサの取付状況
図1の写真は、鉄板にFBGセンサを直接貼り付けて歪を計測したもので、上図が防護カバーで保護されている状態で、下図が保護カバー内を充填する前の状態です。計測する鉄板表面は塗装やサビを磨き落としサンドペーパーで磨いた後FBGセンサを樹脂材でていねいに貼り付けます。また、このような場合、温度歪を取り除くために近傍で温度歪だけを計測するようにします。その簡単な方法としては応力がかからない鉄板片にFBGセンサを貼り付け、温度歪だけを同時に計測して差分をとります。
図2 FBGセンサの固定・保護断面図