光ファイバセンサ概論
05_光ファイバセンサ概論のまとめ
現在、光ファイバセンサを用いることで、様々な物理量や化学量を計測できるようになりました。今まで述べたように分布計測や準分布計測といった、これまでになかった計測形態をとることもできます。
光ファイバセンサを皆さんのシステムの中に組み込んで上手に使いこなすためには、数あるセンサ方式やその性能、光ファイバセンサシステムの設計・施工方法などを理解する必要があります。
また、これまでの適用事例も役に立つことでしょう。次章からはQ&Aの方式で、光ファイバセンサの基礎と原理、設計方法、施工・保守方法などについてまとめました。加えて、代表的な適用事例も紹介しています。
光ファイバセンサは、従来の電気的なセンサの代替としても十分に利用価値があります。そして大規模なシステムになるほど多くの利点に気付くことになるでしょう。これまで以上に、多様かつ多数のセンサを組み合わせたパッケージ、あるいはシステムをもとにして魅力あるソリューションを提供できることと思います。
システムが大規模で複雑になるほど、その設計や施工、保守が難しくなることは皆さんがよくご存じのことと思いますが、本書にちりばめられた勘所を押さえれば、きっとうまくいくはずです。
本書が、皆さんの光ファイバセンサへの理解を深めるとともに、光ファイバセンサを用いた新しいシステムの構築の一助となれば幸いです。