基礎編<その2>
07_光ファイバセンサシステムにはどのような光を使いますか
光とは一般的に人間の目で感じられるもの(自然光)を指しますが、現在では人の目では見えない赤外線や紫外線も光と呼ぶようになってきています。
また光も電磁波の一種という考え方が広まってきていますので、電磁波(電波)のある周波数領域を光という場合もあります(電波を表すとき周波数Hz、光を表すときは波長µmまたはmmを使う場合が多いようです)。
光ファイバセンサシステムに使用される光は人間の見える範囲の光(可視光)から外れた赤外線領域を使う場合がほとんどです。
また光ファイバ通信ではDWDM(波長多重通信)用として使用する193.1 THz(波長では1552.52 nm)を基準として実際に使用する波長グリッド間隔なども国際的に標準化されています。
O-Band (Original-band : 1260-1360 nm)E-Band (Extended-band : 1360-1460 nm)S-Band (Short-band : 1460-1530 nm)C-Band (Conventional-band : 1530-1565 nm)L-Band (Long-band : 1565-1625 nm)
図1 光の波長およびDWDMバンド名称
光ファイバセンサシステムで使用される光(光源)は光ファイバ通信に使用しているものと同じ場合がほとんどです。
元々が光ファイバ通信用として研究開発され実用化されている光ファイバや各種光部品で光ファイバセンサシステムを構成している場合が多いので、光源も光ファイバ通信用のものを使用したシステムが少なくありません。当然使用される光源の帯域も光ファイバ通信用の波長帯域と同じ場合がほとんどです。